身近になったヘッジファンド!投資するにはどうすれば良い?

ヘッジファンドは敷居が高く、また情報の少なさから興味はあってもどうすれば始められるのか分からない方も多いでしょう。しかし、実はヘッジファンドのスタイルも徐々に変わりつつあり、個人投資家にとっても身近な存在になっているようです。そこで、個人投資家がどのようにしてヘッジファンドに投資すれば良いのか、その方法を紹介します。

そもそもヘッジファンドが注目された背景とは?

投資の世界ではネガティブな印象を持たれがちなヘッジファンドですが、マイナス金利の環境下で注目を集めています。マイナス金利では日本国内の投資商品よりも外貨資産に投資することが資産を増やすために重要ですが、ヘッジファンドの主戦場は世界各国の市場ですから、マイナス金利の環境下に適していると言えます。また、ヘッジファンド型投資信託の登場も、ヘッジファンドの認知度を上げた要因になっています。

国内ヘッジファンドが個人投資家にもたらすメリットとは?

そもそもヘッジファンドは、リスクをヘッジして投資するものです。ヘッジファンドと言えばリスクが高いというイメージが先行しているようですが、ヘッジファンドは買いと売りの両建てで行う取引手法のため、市場が荒れても損益を出す可能性は少ないのが特徴です。また、投資信託のように相対収益を狙うのではなく絶対収益を目指しているため、中長期的な投資戦略として投資家は高利回りで運用してもらえる期待があります。さらに、投資をするには相場のチェックが欠かせませんが、ヘッジファンドのファンドマネージャーに任せておけば一定のルールのもとに運用してもらえることもメリットといえるでしょう。そのほか、国内ヘッジファンドは海外ヘッジファンドよりも資金が少なく済む傾向にあるため、富裕層ではなくても投資できるのもメリットと言えます。

海外のヘッジファンドを直接投資する方法

一方、海外ヘッジファンドを利用する場合は言葉の壁がネックになりますし、それぞれのヘッジファンドで設けている審査基準なども自身で確認しなければなりません。なにかしらのトラブルに見舞われた場合も同様です。これらは海外ヘッジファンドに直接投資する際のデメリットといえます。一方、メリットを考えると、手数料が発生しない点を挙げられます。ヘッジファンドは高額な資金運用ですから、その分だけ手数料も割高になりがちです。手数料を極力カットして収益を最大化できるのは見逃せないメリットと言えます。ただし、実際に直接投資するには、自分でヘッジファンドを探してやり取りするのが一般的ですし、広く募集されているわけでもないため、直接投資は敷居の高さが感じられる方法と言えるでしょう。

海外のヘッジファンドを国内の販売会社を介して投資する方法

自身で投資するにはさまざまな障壁があり、投資をためらうようであれば国内の販売会社を通じて投資する方法を考えてみましょう。この場合、やはり手数料がデメリットになります。たとえば手数料が2%なら、1億円の投資に対し200万円の手数料がかかります。手数料込みの利回りが5%だった場合、500万円の収益を得られるはずが、300万円に減ってしまいます。取引回数を重ねればさらに手数料分だけ収益は目減りしてしまうのです。しかし、サポートを受けられるため不安を極力小さくしながら投資できるという大きなメリットがあります。具体的な投資方法としては、日本国内で海外のヘッジファンドを取り扱う証券会社、投資助言会社、オフショア銀行などを利用する方法があります。これらの中で比較的入りやすいのが国内の証券会社でしょう。国内の証券会社の中には、海外ヘッジファンドを投資対象にした投資信託が販売されているため、このような商品に目を向けてみてはいかがでしょうか。ヘッジファンドは数千万から数億円など巨額の資金が必要だとされていますが、国内の投資信託なら1万円程度から投資可能なのもメリットです。このように、機関投資家や一部の富裕層のみに限られた投資と言われるヘッジファンドですが、実は身近な存在となりつつあります。では、実際にヘッジファンドに投資したいと思う人はどれくらいいるのか世間の声を聞いてみましょう。

 

大金持ちになれるチャンス!?手元に1億円あったらヘッジファンドに投資しますか?

投資の世界に興味はあっても、先立つ資金がなければどうにもなりません。しかし、もしも手元に投資できるお金が1億円あったらどうでしょうか。そのお金を活かしてヘッジファンドに投資したいと思うのか、アンケートでうかがってみました。

【質問】
もし、手元に1億円あったらヘッジファンドに投資しますか?

【回答結果】
やらない:142名
やる:85名

006_1_1_U5

【調査概要】
調査地域:全国 調査
対象:年齢不問・男女
調査期間:2016年12月14日~2016年12月15日
有効回答数:227サンプル

損益が怖くてどんなにお金があっても手を出せない人続出!

アンケートの結果『やらない』との回答が142名で多数派になりました。
・勉強不足もあるが、実績がまだ見えていなく信頼性に疑問が残る。(40代/男性/会社員)
・損益を出す事が怖い、元本割れが嫌なので、やらないと思います。(50代/男性/自由業・フリーランス)
そもそもヘッジファンドについての情報が少ないため、良く分からないものには手を出さないとする回答や、損益を出すのが怖いとする方が多いようです。では『やる』という方の回答を見てみましょう。

・プロに任せた運用ができるので、リスクが小さくリターンも確保できる可能性が上がるから。(50代/男性/会社役員)
・元手が多いほどチャンスは多く、多少チャレンジなヘッジファンドも、自分のポートフォリオを作った中で投資に回したい。(50代/男性/会社員)
リスクをとってでも資産を増やしたいという前向きな回答が多く見られました。リスクが大きいと言われるヘッジファンドですが、市場の値動きに左右されずに収益を狙えるため、低リスクの投資手段とも言えるでしょう。また、回答にあるように投資商品の組み合わせを考えることでさらにリスクを軽減できそうです。

今回のアンケートでは、ヘッジファンドに対する知識不足の方が多いように感じられました。その背景には、ヘッジファンドが閉鎖的な仕組みであることもひとつの要因でしょう。たしかに、得体の知れないものにチャレンジするのはリスクがあるものの、国内の投資信託を利用して海外ヘッジファンドに投資する方法もあるため、前向きに考えてみるのも良いかもしれません。

 

まとめ

日本国内のマイナス金利政策を背景に注目されるようになったヘッジファンド。今後の日本国内は人口減少に伴い経済が縮小することが予測されているため、国内を対象にした投資商品で収益を上げるのは難しくなることが考えられます。ヘッジファンドはリスクがあるのも事実ですが、リスクのない投資商品はありません。絶対収益を目指してあらゆる投資手法を用いるヘッジファンドなら、他の投資商品よりも大きな収益を上げられる期待があり、個人投資家向けに登場した商品なら低リスクで始められるでしょう。

 

SNSでもご購読できます。