ヘッジファンドの基本情報

身近になったヘッジファンド!投資するにはどうすれば良い?

ヘッジファンドは敷居が高く、また情報の少なさから興味はあってもどうすれば始められるのか分からない方も多いでしょう。しかし、実はヘッジファンドのスタイルも徐々に変わりつつあり、個人投資家にとっても身近な存在になっているようです。そこで、個人投資家がどのようにしてヘッジファンドに投資すれば良いのか、その方法を紹介します。

そもそもヘッジファンドが注目された背景とは?

投資の世界ではネガティブな印象を持たれがちなヘッジファンドですが、マイナス金利の環境下で注目を集めています。マイナス金利では日本国内の投資商品よりも外貨資産に投資することが資産を増やすために重要ですが、ヘッジファンドの主戦場は世界各国の市場ですから、マイナス金利の環境下に適していると言えます。また、ヘッジファンド型投資信託の登場も、ヘッジファンドの認知度を上げた要因になっています。

国内ヘッジファンドが個人投資家にもたらすメリットとは?

そもそもヘッジファンドは、リスクをヘッジして投資するものです。ヘッジファンドと言えばリスクが高いというイメージが先行しているようですが、ヘッジファンドは買いと売りの両建てで行う取引手法のため、市場が荒れても損益を出す可能性は少ないのが特徴です。また、投資信託のように相対収益を狙うのではなく絶対収益を目指しているため、中長期的な投資戦略として投資家は高利回りで運用してもらえる期待があります。さらに、投資をするには相場のチェックが欠かせませんが、ヘッジファンドのファンドマネージャーに任せておけば一定のルールのもとに運用してもらえることもメリットといえるでしょう。そのほか、国内ヘッジファンドは海外ヘッジファンドよりも資金が少なく済む傾向にあるため、富裕層ではなくても投資できるのもメリットと言えます。

海外のヘッジファンドを直接投資する方法

一方、海外ヘッジファンドを利用する場合は言葉の壁がネックになりますし、それぞれのヘッジファンドで設けている審査基準なども自身で確認しなければなりません。なにかしらのトラブルに見舞われた場合も同様です。これらは海外ヘッジファンドに直接投資する際のデメリットといえます。一方、メリットを考えると、手数料が発生しない点を挙げられます。ヘッジファンドは高額な資金運用ですから、その分だけ手数料も割高になりがちです。手数料を極力カットして収益を最大化できるのは見逃せないメリットと言えます。ただし、実際に直接投資するには、自分でヘッジファンドを探してやり取りするのが一般的ですし、広く募集されているわけでもないため、直接投資は敷居の高さが感じられる方法と言えるでしょう。

海外のヘッジファンドを国内の販売会社を介して投資する方法

自身で投資するにはさまざまな障壁があり、投資をためらうようであれば国内の販売会社を通じて投資する方法を考えてみましょう。この場合、やはり手数料がデメリットになります。たとえば手数料が2%なら、1億円の投資に対し200万円の手数料がかかります。手数料込みの利回りが5%だった場合、500万円の収益を得られるはずが、300万円に減ってしまいます。取引回数を重ねればさらに手数料分だけ収益は目減りしてしまうのです。しかし、サポートを受けられるため不安を極力小さくしながら投資できるという大きなメリットがあります。具体的な投資方法としては、日本国内で海外のヘッジファンドを取り扱う証券会社、投資助言会社、オフショア銀行などを利用する方法があります。これらの中で比較的入りやすいのが国内の証券会社でしょう。国内の証券会社の中には、海外ヘッジファンドを投資対象にした投資信託が販売されているため、このような商品に目を向けてみてはいかがでしょうか。ヘッジファンドは数千万から数億円など巨額の資金が必要だとされていますが、国内の投資信託なら1万円程度から投資可能なのもメリットです。このように、機関投資家や一部の富裕層のみに限られた投資と言われるヘッジファンドですが、実は身近な存在となりつつあります。では、実際にヘッジファンドに投資したいと思う人はどれくらいいるのか世間の声を聞いてみましょう。

 

大金持ちになれるチャンス!?手元に1億円あったらヘッジファンドに投資しますか?

投資の世界に興味はあっても、先立つ資金がなければどうにもなりません。しかし、もしも手元に投資できるお金が1億円あったらどうでしょうか。そのお金を活かしてヘッジファンドに投資したいと思うのか、アンケートでうかがってみました。

【質問】
もし、手元に1億円あったらヘッジファンドに投資しますか?

【回答結果】
やらない:142名
やる:85名

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【調査概要】
調査地域:全国 調査
対象:年齢不問・男女
調査期間:2016年12月14日~2016年12月15日
有効回答数:227サンプル

損益が怖くてどんなにお金があっても手を出せない人続出!

アンケートの結果『やらない』との回答が142名で多数派になりました。
・勉強不足もあるが、実績がまだ見えていなく信頼性に疑問が残る。(40代/男性/会社員)
・損益を出す事が怖い、元本割れが嫌なので、やらないと思います。(50代/男性/自由業・フリーランス)
そもそもヘッジファンドについての情報が少ないため、良く分からないものには手を出さないとする回答や、損益を出すのが怖いとする方が多いようです。では『やる』という方の回答を見てみましょう。

・プロに任せた運用ができるので、リスクが小さくリターンも確保できる可能性が上がるから。(50代/男性/会社役員)
・元手が多いほどチャンスは多く、多少チャレンジなヘッジファンドも、自分のポートフォリオを作った中で投資に回したい。(50代/男性/会社員)
リスクをとってでも資産を増やしたいという前向きな回答が多く見られました。リスクが大きいと言われるヘッジファンドですが、市場の値動きに左右されずに収益を狙えるため、低リスクの投資手段とも言えるでしょう。また、回答にあるように投資商品の組み合わせを考えることでさらにリスクを軽減できそうです。

今回のアンケートでは、ヘッジファンドに対する知識不足の方が多いように感じられました。その背景には、ヘッジファンドが閉鎖的な仕組みであることもひとつの要因でしょう。たしかに、得体の知れないものにチャレンジするのはリスクがあるものの、国内の投資信託を利用して海外ヘッジファンドに投資する方法もあるため、前向きに考えてみるのも良いかもしれません。

 

まとめ

日本国内のマイナス金利政策を背景に注目されるようになったヘッジファンド。今後の日本国内は人口減少に伴い経済が縮小することが予測されているため、国内を対象にした投資商品で収益を上げるのは難しくなることが考えられます。ヘッジファンドはリスクがあるのも事実ですが、リスクのない投資商品はありません。絶対収益を目指してあらゆる投資手法を用いるヘッジファンドなら、他の投資商品よりも大きな収益を上げられる期待があり、個人投資家向けに登場した商品なら低リスクで始められるでしょう。

 

やっぱりハードルは高い?ヘッジファンドは個人でもできるのか?

ヘッジファンドに興味はあっても、その情報は限定的で一般投資家には縁遠い存在となっています。世間では真実とは異なるヘッジファンドの噂話まであるようですが、それだけヴェールに包まれていると言えるでしょう。そこで、ヘッジファンドについて知っておきたい基本情報を紹介します。

限られた富裕層だけのものだった「ヘッジファンド」

私募形式のファンドであるヘッジファンドは、元々はアメリカで生まれた投資手法で、その起源は1949年に誕生した『1号ファンド』だとされています。このファンドの特徴は、割安な銘柄を買い割高な銘柄を売るという両建て運用のほか、レバレッジをかけた運用などがあり、その後のヘッジファンドの礎になったと言われています。1960年代に入り『1号ファンド』の運用実績の高さが注目されるようになったことと、株式市場が好調だったことを背景に多くのヘッジファンドが立ち上げられました。その後、1992年にヨーロッパで起きた通貨危機で、英国ポンドを欧州為替相場メカニズム(ERM)からの離脱に追い込んだとしてその存在が広く知られるようになり、今日にいたります。このような歴史を持つヘッジファンドが個人投資家と縁遠い存在と言われるのは、その露出の少なさが関係しています。ヘッジファンドは投資信託のように公募形式ではなく、私募形式です。顧客を機関投資家や富裕層に限定して多額の資金を集めて運用し、莫大な収益をもたらします。限定的なネットワークで間口を広げようとしない運営は、言い方を変えれば少ない人数で大きな儲けを分配するのが狙いとも考えられます。このようなことから、ヘッジファンドに関する情報は決して多くはなく、個人投資家にとっては謎の多いファンドとして憶測の話が先行することが少なくありません。

そもそもヘッジファンドを運用するのに必要な資金の相場は?

ヘッジファンドが個人投資家と縁遠いわれる理由にはもうひとつ、資金の問題があります。たとえば個人投資家が株式投資を行う場合、単元未満株やミニ株で取引を行うと数万円程度の資金で始めることができます。しかし、ヘッジファンドではその資金が1億円以上としているところが多く見られます。大きなお金を動かす仕組みで運用されるヘッジファンドでは、参加できる金額を低く抑えて不特定多数の人から資金を集める必要性はありません。閉鎖的な運では投資の自由度は高まりますが、多くの参加者を集めると、利害関係が複雑化するため運用に制限がかかるリスクがあります。このようなこともヘッジファンドの情報があまり世間に流れない要因でもあります。ただし、数百万円単位でも投資できるヘッジファンドが登場するようになり、個人投資家の注目を集めるようになりました。

日本人投資家にはハードルが高い!ヘッジファンドとの直接契約

ヘッジファンドとの直接契約が難しい要因は、先に紹介したように情報の少なさがひとつの要因です。そして、日本人にとって投資そのものに触れる機会が少ないという点もあります。日本の学校教育では金融について深く学ぶ機会は多くはないため、大人になっても金融商品に対して積極的な姿勢を見せる人は少数派です。このような環境下で、証券会社では投資の間口を広げようと低資金から運用できる投資信託を積極的に売り出していることから、多くの人が投資信託に流れる図式になっています。多額の資金を運用するヘッジファンドは投資の知識が低い人にとっては高いハードルのため、ヘッジファンドの直接契約にいたらないのが実情と言えます。しかし、この環境は変わりつつあり、ヘッジファンドへの参入障壁は低くなってきました。

身近になった!ヘッジファンドは個人投資家でも可能に!?

ここまで紹介したように、個人投資家にとってヘッジファンドは高いハードルとして、そもそも情報を仕入れるのさえ困難な状態が続いていました。しかし、主に東南アジアやアメリカに籍をおくヘッジファンドなどが日本へ参入して投資可能金額を引き下げる向きもあり、身近な存在になりつつあります。また、個人投資家も参加可能なヘッジファンド型投資信託の登場により、ヘッジファンドに近い形での投資が可能になっていることも身近になった要因と言えるでしょう。今後も従来の金融商品にヘッジファンド型を組み合わせたタイプの販売も予想されていることから、さらにハードルが低くなると考えられます。

市場や個人投資家を守る!知っておくヘッジファンドの規制について

すでに投資信託を行ったことがある方にとっては、投資手法や投資対象にさまざまな規制があることはご存じでしょう。法律による規制もありますし金融庁の指導もあるため、自由度は低いと言わざるをえません。一方のヘッジファンドは元々富裕層向けの私募債であることから、運用に関する規制をほとんど受けることなく自由度の高い投資を行えます。ただし、デリバティブ(金融派生商品)については2009年のG20で一定の規制を設けるように提言されたように、今後は規制強化される可能性を否定できません。

 

あなたはどちら?資産運用をするなら収益性、安定性のどちらを選びますか?

資産運用は投資する人に対して大きな利益をもたらす可能性がある一方で、リスクも潜んでいます。せっかく投資するのですから損益は避けたいところでしょう。そこで、資産運用について収益性と安定性のどちらを優先したいと考えているのかアンケートでうかがってみました。

【質問】
資産運用をするなら収益性、安定性のどちらを選びますか?

【回答結果】
安定性:170名
収益性:57名

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【調査概要】
調査地域:全国 調査
対象:年齢不問・男女
調査期間:2016年12月14日~2016年12月15日
有効回答数:227サンプル

安定性を求める声が圧倒的多数!その理由とは?

アンケートの結果『安定性』を求める人が170名となり、その回答は以下の通りです。
・収益性を重視しすぎてリスクを大きくしたくない。細くても長く運用したいから。(40代/男性/公務員)
・大勝もしないけど大負けもしない。これが長く運用していくには大切と感じます。(50代/男性/会社役員)
大きく儲けずに、地道でも良いから堅実な運用をしたいという考えがアンケートから伝わります。では、少数派になった『収益性』を求める方の意見を見てみましょう。

・安定性を求めているのであれば、定期預金に預けるだけで十分だが、それでは全く資産が増えないから。(40代/男性/会社員)
・レバレッジを効かせてミドルリスクミドルリターンを狙うのが王道だから(40代/男性/会社員)
リスクをとってでも収益を上げるのが投資と捉えている方が多くいるようです。たしかに、超低金利の銀行預金では複利で資産を増幅させるのは夢物語と言えるでしょう。

安定性を求める方が収益性を求める方の約3倍という結果になりましたが、投資に安定性を望めば収益は小さくなり、収益性を望めばそれなりにリスクをとらなければなりません。この辺のバランスが難しいところですが、銀行預金だとしても100%安全な投資先ではありません。安定性を求めるあまり、利回りを期待できない投資よりは、ある程度のリスクをとるヘッジファンドの存在は投資家冥利に尽きると言えそうです。

 

まとめ

ヘッジファンドは個人が行うには敷居が高く、また情報が少ないことから縁遠い存在として知られてきました。しかし、海外のヘッジファンド会社の日本国内参入や、参加可能金額を低く抑えるなどの取り組み、ヘッジファンド柄投資信託の登場なども見られます。市場が乱高下しても、それに振り回されず絶対利益を狙うヘッジファンドは投資家にとって心強い存在と言えるでしょう。

 

市場に大きな影響を与える?ヘッジファンドの決算時期

ヘッジファンドは多額の資金を市場に投入することから、相場に少なからず影響を与えると言われていますが、特にヘッジファンドの決算時期は45日ルールの影響もあり、相場の値動きは激しくなるという噂もあります。そこで、ヘッジファンドの決算時期について、45日ルールの噂話は本当なのかも取り上げつつ紹介します。

投資家たちが気にしているヘッジファンドの決算時期はいつ頃?

決算時期と言えば、日本国内では3月や6月、9月、12月などが一般的ですが、投資の世界では必ずしも当てはまりません。主戦場が世界各国のヘッジファンドではなおさらです。とはいえ、四半期決算を採用しているヘッジファンドが多いのも事実で、これはヘッジファンドが短期運用をメインにしていることが要因だと考えられます。一方で、6月と12月を決算時期にしているヘッジファンドも少なくありません。ヘッジファンドの主な顧客は、決算期を6月や12月にしている金融機関や大企業であることから決算時期を合わせていると言われています。

ヘッジファンドの決算時期と「45日ルール」の関係について

投資の世界では真実ではない噂話が独り歩きするケースが少なくありません。ヘッジファンドのように、一般投資家になじみの薄い投資手法ではなおさらです。そのひとつが「45日ルール」です。このルールは、投資家がヘッジファンドを解約する際に決算日の 45日前までに解約を申し出る必要性があるというものです。ヘッジファンドの運用成績が悪い場合、決算日が近づくにつれて解約の申し出が増えるため、返却に回す資金をヘッジファンド側は用意する必要性が背景にあります。そして、解約が続いた場合にヘッジファンドの資金が焦げ付いてしまう可能性があることから、決算日前に現金を用意するためにヘッジファンドが保有する商品を売却することで相場が荒れると言われています。たしかにうなずける理由ですが、明確な根拠とは言い難いうわさ話だけが先行している面があるので注意しましょう。実際に6月と12月決算の45日前、5月や11月中頃の相場は下落傾向にありますが、このような結果を招いているのは、45日ルールを信じた投資家が相次いで解約に走ることが要因にあるのかもしれません。よって45日ルールは嘘であると認識しておきましょう。

決算時期に注意!リスクを回避する方法とは?

日本は3月末決算の企業が多く、その時期は株式相場に与える影響が大きくなることもあります。そのため、決算時期の相場について特に注意して見ておくことが重要です。とはいえ、ヘッジファンドがどのような投資商品にどれだけ投資しているかは見えない部分が多いため、具体的なリスク回避はほぼないと言えます。ただし、ヘッジファンドの空売りは毎月20日前後に行われると言われているため、この辺りに特に注意して値動きを追うことがリスク回避になると考えられます。

常に決算時期の動向をチェックしたい!賢い人の情報収集方法は?

投資活動で重要なもののひとつに情報収集が挙げられます。投資活動は言い方を変えれば、市場にあるお金を投資家同士で奪い合っていることになります。収益を上げるには、他のライバルに打ち勝つ必要性があり、そのためにはライバルよりも有益で確実性の高い情報をできるだけ早く仕入れる必要性があります。特にヘッジファンドの相場は決算時期に大きく動く可能性があるため、質の良い情報は必須です。とはいえ、時間的な制限もあり、情報収集に多くの時間を費やせる人は決して多くはないでしょう。できれば短時間で効率よく情報を仕入れたい方が多いのではないでしょうか。そこで考えられるのは、インターネットや専門誌、新聞などです。時間効率を考えるならインターネットが良いでしょうし、深い情報を知りたいなら専門誌が良いでしょう。どれかひとつに固執した情報収集では、得られる情報の幅が狭まってしまうおそれもあるため、できるだけ多くの情報を早く深く収集する術を身につけることが賢い人の情報収集方法だと考えられます。

 

情報収集が難しい海外市場の動向!情報収集はどちらで行っているか聞いてみました!

ヘッジファンドは日本国内よりも海外で盛んに行われている投資です。そのため、情報収集しようと思ってもなかなか簡単にはできないケースもあるようです。とはいえ、投資で常勝組に入るには情報は不可欠。そこで、海外市場の動向について世間の人はどのように情報を集めているのか、アンケートでうかがってみました。

【質問】
海外の為替や株式市場の動向についての情報収集はどのように行っていますか?

【回答結果】
ネットのニュースなどを読む:175名
専門誌や新聞を読む:31名
メルマガを購読する:5名
その他:16名

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【調査概要】
調査地域:全国 調査
対象:年齢不問・男女
調査期間:2016年12月14日~2016年12月15日
有効回答数:227サンプル

お手軽に欲しい情報が手に入るネットニュースが人気に!

アンケートの結果『ネットのニュースなどを読む』が175名で圧倒的な人気になりました。
・ネットニュースは馴染みがあるからです。情報を得やすいです。便利です。(50代/男性/公務員)
手軽さと利便性を兼ね備えたネットニュースは多くの人が身近な存在だと感じているようです。では、ネットニュース以外の回答も見ていきましょう。

・速報に関してはネットのニュースが便利だが、現在の状況の背景や今後の見通しなどは専門家の意見などをじっくり読んで考えたいから。(40代/男性/会社員)
専門誌や新聞と回答した方のなかには、ネットの利便性を認めつつも、より詳しい情報を得るためには紙媒体の重要性を感じていることが分かりました。

・確実に手元に届き、各種デバイスで読むことができるため。(50代/男性/会社役員)
メルマガと回答した方は、自分から情報をとりにいかなくても定期的に届けてくれる点と、その利便性を感じているようです。たしかに、欲しい情報を届けてくれるのは手間がかからず、忙しい人には向いているかもしれません。

圧倒的多数を集めたネットニュースはお手軽な一方で、情報量という点では疑問符がつきそうです。専門誌は内容の深さは期待できるものの利便性の面でネットニュースにはかなわない、メルマガは自分から行動しなくても届けてもらえるものの、メルマガだけに頼っていると経済情報のトレンドを見逃してしまいそうです。いずれの手段も一長一短あると考えられるため、より早く正確に、そして深い情報を得るためには、どれか一つに限らず臨機応変に情報ツールを活用するのが良さそうです。

 

まとめ

なかなか情報が出回らず閉鎖的なヘッジファンドにはうわさ話も多く、また対策方法も明確ではないのが現状です。多くの投資家が注目するヘッジファンドだからこそ、その少ない情報を早く正確に集める姿勢が、他の投資家よりも有利な投資を進められる方法と言えるのではないでしょうか。

 

マルチな戦略で市場を動かす!ヘッジファンドの代表的な戦略を紹介!

ヘッジファンドには多数の戦略があり、それを理解するのは大変と思う方も多いのではないでしょうか。しかし、イメージよりも実は難しいものではないかもしれません。そこで、ヘッジファンドへの理解を深めるために代表的な戦略を紹介します。

なぜ、ヘッジファンドにはたくさんの戦略が存在しているのか?

ヘッジファンドの投資方法は、リスクをヘッジしながら投資家に収益をもたらすことが前提にあります。投資商品と呼ばれるものには株式が一般的ですが、もしも株式のみに投資している中で株式相場が大暴落してしまえば投資家は大きな損失を被ります。そのため、ヘッジファンドでは多様な種類の投資商品に多様な投資戦略を用いてリスクを分散しつつ、収益の確保を目指すために短期的な売買を繰り返して行います。なかでも、主な投資スタイルは信用を元に担保金を使い、手元資金よりも多い金額を運用するレバレッジと、ある金融資産の価格を予測して投資するデリバティブがあります。積極的に収益を狙うのがレバレッジ、リスクヘッジするのがデリバティブの役割で、この2つの方法を軸に以下のような多数の戦略を組み合わせて投資を行います。

相場志向(ディレクショナル型)の代表的な戦略

・ロングショート戦略
株式市場で売買するのがロングショート戦略です。株式を買うことをロング、またはロングポジションをとると言い、株式を売ることをショート、またはショートポジションをとると言います。株式市場の動向から、株価の上昇が見込まれる割安な銘柄についてレバレッジを効かせて買う一方で、下降すると予測できる銘柄は空売りします。空売りとは、信用取引の取引方法のひとつで、手元には株式を保有していなくても証券会社から株式を借りて売却し、売却した際の金額よりも安い金額で買い戻した差額で収益を狙う方法です。ロングショート戦略は、この方法を用いることで株価が値上がりしても値下がりしても収益を狙えるのが特徴です。

・グローバルマクロ戦略
世界全体のマクロ経済指標をベースに、世界中のさまざまな金融商品、たとえば通貨や株式、先物などを対象にして、政治的な見通しや経済トレンドを重視しながら機動的にレバレッジをかけて投資を行う手法です。市場に流通している金融商品をすべて投資対象としているため、いわゆる利益を出せればなんでもありという投資戦略とも言えます。ただし、自由度が高い分だけ運用責任者であるファンドマネージャーの能力に左右される可能性があります。

・マネージド・フューチャーズ戦略
グローバルマクロ戦略同様に、株式や通貨、先物など多様な種類の投資商品に分散してレバレッジを効かせた投資を行う手法であるため、大きく分けるとグローバルマクロ戦略の中のひとつに分類されます。取引の多くはコンピューターを使用して相場の動向に合わせたシステム取引で行われます。

イベントドリブン型の代表的な戦略

・リスク・アービトラージ戦略
M&Aなどの企業買収では、買収する側の企業は株価が下落する一方で、買収される側の企業は株価が上昇する傾向にあります。そこで、M&Aが成立しそうな企業の組み合わせに注目し、買収される側の株式を買い、買収する側の株式を空売りするのがリスク・アービトラージ戦略です。

・ディストレス戦略
なんらかの理由で破産危機に陥った、あるいは破産した国や企業の動産および不動産資産などを非常に安価な値段で買い、その後に再生ファンドを介入させたり収支改善を行ったりして価格が戻った際に収益を得るという戦略です。過去の例としては、国債を買い集めた後で和解により利益を得たギリシャ危機が知られています。

裁定取引型の代表的な戦略

・アービトラージ戦略
日本語では裁定取引と呼ばれるのがアービトラージ戦略です。また、ペアトレードやロング&ショートも広い意味では同じ投資手法です。基本的な戦略は、投資対象が適正価格よりも割安なら買い、適正価格より割高なら売って買いと売りの両方を同じ金額で建てます。それぞれのポジションを別々に決済するのではなく、同時決済が基本です。

・マーケット・ニュートラル戦略
市場(マーケット)で中立(ニュートラル)な立場で投資を行おうという考えをベースに、市場価格の大幅な上げ下げに影響されないようにする戦略です。基本はアービトラージと同様に買いと売りのポジションを同額程度にします。具体的には、株式を購入するのと同じタイミングで、日経平均株価指数やTOPIXなどの指数先物の値動きを確認して売り建てます。

 

戦略がたくさん存在して難しそうなヘッジファンド!株式投資経験者なら理解できる?

ここまでヘッジファンドの戦略を紹介してきましたが、種類が多くてすべてを把握するには簡単ではないという印象を持たれた方も多いのではないでしょうか。では、株式投資をすでに経験している方はヘッジファンドをどれくらい理解しているのか、アンケートでうかがってみました。

【質問】
ヘッジファンドの戦略についてどれくらい理解していますか?

【回答結果】
なんとなく理解してる(できる):72名
まったく理解してない(できない):61名
かなり理解してる(できる):9名

006_1_1_U2

【調査概要】
調査地域:全国 調査
対象:年齢不問・男女
調査期間:2016年12月16日~2016年12月19日
有効回答数:142サンプル

複雑に思えるヘッジファンドでも投資経験者なら難しくない

アンケートの結果『なんとなく理解してる(できる)』と回答した方が72名で多数派となり、その詳細は以下の通りになりました。

・投資をもう10年以上していて、経済の動向はいつも新聞やテレビでチェックしているから。(40代/男性/自由業・フリーランス)
・証券会社のレポートを参考にしているので、多くの流れはだいたい把握していますが、個別のことはやや理解していないです。(50代/男性/会社員)
株式投資経験者の方は普段から投資関連の情報に触れているため、実際にヘッジファンドに投資はしていなくてもある程度の知識があるようです。では、『まったく理解してない(できない)』人はどうなのでしょうか。

・素人なので株式投資はしているが、ただなんとなく周りの人に薦められたものに投資しているので、まったく理解していない。(50代/男性/自営業(個人事業主))
株式投資は専門知識がなくても始められますし、証券会社が勧める銘柄を購入しているだけでも利益を得られるかもしれません。現状で満足している方にとっては、さらなるリスクをとってまで投資をする必要はないという考えが見てとれます。

・投資をする上でヘッジファンドの動きはかなり重要なので、いろいろな情報を駆使して動きを察知するようにしています。(40代/男性/自営業(個人事業主))
こちらは『かなり理解してる(できる)』と回答した方ですが、ヘッジファンドが相場の値動きに影響を与えることを認識しているようです。ヘッジファンドの動きが一般投資家の投資判断目安にもなるため、重要視しているというのは頷ける回答です。

すでに株式投資をしたことがある方にとって、ヘッジファンドはそれほど難しいものではないようです。戦略が多くあることから難しく感じられ、敷居の高そうなヘッジファンドですが、向き合ってみれば意外に簡単に始められるのかもしれません。

 

まとめ

さまざまな投資戦略を用いて投資家に大きな収益を生み出すのが狙いのヘッジファンドは、大きく分けると3種類で細分化しても戦略ごとに共通している部分が多くあります。複雑そうに見えるヘッジファンドの投資戦略ですが、ベースを理解できれば決して難しい投資手段ではないと言えるでしょう。

 

富裕層に人気の投資対象「ヘッジファンド」とは何か

富裕層や資産家を対象にしているヘッジファンドは、一般的に認知度は低いようです。リスクが大きいと言われることもあるヘッジファンドですが、本当のところはどうなのでしょうか。ここでは、ヘッジファンドとはなにか、どのような投資手法があるのかなど、世間の声とともに紹介します。

そもそもヘッジファンドとはなにか?

リスクをヘッジ(回避)するのがヘッジファンドです。ハイリスク・ハイリターンのイメージが先行しがちですが、相場が下がった場合でもリスクを避けて投資家に利益をもたらすことを優先するファンドです。一般的な投資のように公募形式で集めるのではなく、私募形式で機関投資家や富裕層など限定し、多額の資金を集めて運用しています。投資家にとってリスクはできるだけ少ないほうが良いものですが、相場は生き物ですからリスクを回避した投資をしているつもりでも、保有している投資商品は値下がりリスクがあります。本来は資産を増やすために投資をしているはずですから、資産が目減りしては元も子もありません。このような事態を回避するための存在がヘッジファンドです。市場がどのような状況でも投資家の利益を生み出すように、さまざまな取引の手段を使って投資を行います。では、ヘッジファンドのさらなる特徴や投資手法について掘り下げて見ていきましょう。

一般的な投資信託となにが違う?ヘッジファンドの特徴とは?

投資家のステップ初期段階として人気のある投資信託も、ヘッジファンドと同様に投資の専門家にお金を預けて運用してもらいます。しかし、資金の集め方や対象となる投資家、商品、投資金額、戦略、収益目標などに違いが見られます。投資信託で対象となるのは公募により集まった一般投資家で、投資商品は株式などのいわゆる伝統的資産です。投資金額は1万円程度から可能です。一方、ヘッジファンドでは私募で集まった富裕層や機関投資家が対象で、投資商品は株式など以外に先物取引なども行うため投資戦略の自由度が高いことが特徴です。金額は一般的に数千万円単位です。そして、両者には相対収益と絶対収益という大きな違いがあります。投資信託では日経平均株価やTOPIXなどのベンチマークを上回ることを目標にしているのに対し、ヘッジファンドでは市場がどのような状態でも収益を上げる絶対収益を目標にしています。では、この絶対収益について掘り下げてみていきましょう。

ヘッジファンドの最大の特徴である「絶対収益」

相対収益の場合、たとえばベンチマークが毎日2%ずつ下がり続けている間でも、ファンドの値下がりが1%ずつで済んでいれば一応の目標は達成しているため、ファンドは一定の評価を受けます。ただし、基準価額が下がっているため投資家の資産は減っていきます。これに対してヘッジファンドでは、市場全体が上下した場合でも投資家に利益をもたらし続けることを目指します。ここで重要なのは、収益を上げることを目指すという点です。絶対収益という名前の運用方法ですから、いかにも絶対に儲かるという意味合いに捉えてしまいがちですが、投資である以上は間違いなく収益の出る投資方法はありません。また、ヘッジファンドには45日ルールというものがあると言われています。たとえば、ヘッジファンドの決算が6月と12月の年2回行われるとした場合、解約するにはそれぞれ45日前までに申し入れしなければならないというものです。これにより、ヘッジファンドでは多額の換金に備えて決算の45日前に保有銘柄を一度に売却するため、5月と11月の中旬前ごろに市場が混乱するという噂話です。たしかに、妥当性のある話にも聞こえますが、実際の解約ルールでは毎週受け付けているファンドが多くありますし、そもそも45日ルールは換金するための余裕期間であり、換金に備えて45日より前に売るというものではありません。そのため、45日ルールの影響で相場が荒れるとは言えないと考えるのが妥当でしょう。

ヘッジファンドの投資手法

結果が重要視されるのがヘッジファンドですから、その判断基準は投資家が預けた元本をどれだけ上回らせた実績があるかという部分にフォーカスされます。つまり、基準価額が上昇していれば良い運用、逆なら悪い運用ということになるため、ヘッジファンドでは主に5種類の投資手法で収益の向上を目指しています。

ロング&ショート

レバレッジを効かせて上昇が見込まれる株式を買い(ロング)、下落が見込まれる株式を空売り(ショート)する手法です。保有している銘柄の株価が値上がりすれば利益が出るのが買い(ロング)です。空売り(ショート)は、借りた株式を高い値段で売り、安い値段で買い戻して株式を返却して収益を目指します。市場全体の上下に関係なく収益を上げられる期待があるため、ヘッジファンドで中心的な存在の投資手法と言われています。

マーケットニュートラル

ロング&ショート同様の手法ですが、買いと売りの投資額を同程度にしてリスクを軽減させるのがマーケットニュートラルの特徴です。基本的な戦略としては、適正株価よりも割高になっている銘柄を空売り、割安の銘柄を買います。この状態で市場全体が値下がりした場合、適正株価よりも割高の銘柄は大幅な値下がり、割安な銘柄は小幅な値下がりに納まるのが一般的です。つまり、市場全体が大きく動いても、安定した収益を狙える手法と言えます。

イベントドリブン

規制改正による業績への影響、M&A、業務提携など業績の企業価値に影響するイベントが生じた際は、市場価格が大きく動くケースがあります。このときに、イベント後から市場に反映するまでに株価の歪み(ミスプライス)が生じます。このタイミングを投資のチャンスと捉え、歪みが解消されるまでのタイムラグを活かして収益を目指す投資方法です。

グローバルマクロ

世界中の投資可能なあらゆる商品に対して投資する手法で、金融商品の種類に制限を設けないのが特徴です。各国の政治的見通しと経済動向を重視しながら、ロングとショートを組み合わせて行います。

アービトラージ(裁定取引)

金融商品は市場ごとに価格差が生まれるケースが多くあります。ここに注目し、ひとつの商品を安価な市場で買って高価な市場で売って収益を上げるのがアービトラージの取引手法です。

ヘッジファンドが市場に与える影響やリスク

ヘッジファンドの特徴である投資自由度の高さは、市場の流動性向上に多大な影響を見せていると言われています。2つ以上の市場で行うアービトラージ、株価の歪みを活かしたイベントドリブンなどの取引で適正な価格にまとまるように促すなど、市場の効率性を高めることに貢献しています。その他、ヘッジファンドは取引回数が多く、取引金額が大きいいのが特徴であり、このニーズを満たすために市場インフラの整備が進められています。一方、リスクに目を向けると、規模の大きいヘッジファンドが破綻してしまうと、取引を行っている金融機関が損失を被るリスクが考えられます。また、取引額の大きさが市場に多大な影響を与え、急速な価格下落を招くリスクもあります。

 

世間の人はどう思う?富裕層対象と言われる「ヘッジファンド」の認知度を調べてみました!

一般の投資家にはヘッジファンドは縁遠く、未知のファンドとも言われることがあります。そこで、実際にヘッジファンドの認知度はどれくらいあるのか、どのように考えられているのかアンケートで調査してみました。

【質問】
ヘッジファンドという言葉を知っていますか?

【回答結果】
まったく知らない:50名
なんとなく知っている:44名
知っている:6名

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【調査概要】
調査地域:全国 調査
対象:年齢不問・男女
調査期間:2016年12月14日
有効回答数:100サンプル

まったく知らない人が多数!知っていても認識には違いが……

アンケートの結果『まったく知らない』と回答した方が50人で最も多い結果になりました。
・みんなが大損しても唯一儲かるという仕組みがやはり理解できません。運用するほどの資産がないのでまだ興味も沸かないです。(40代/女性/会社員)
・全く手を出したことがない投資になるので、先ずは勉強しなくてはいけない分野だと思います。(50代/男性/会社員)
資金のなさや知識不足を理由に挙げている方が多く見られました。一方、『なんとなく知っている』は44人、『知っている』は6人という結果です。
・金持ちや金融機関が相手にするものであって、一般庶民の個人では太刀打ちできない。(40代/男性/会社員)
・好景気、不景気に関係なく、常に利益を出すことができるので、腕の良い専門家に頼めば、確実に資産を増やすことができる印象を受けた。(40代/男性/会社員)
人それぞれで思うところは違うようで、知っている人の中でも捉え方は異なることが分かりました。

ヘッジファンドに対する認識の違いに大きな開きがあることがうかがえる内容でした。富裕層相手の投資商品であるだけに、一般投資家にとってはヴェールに包まれた存在のように感じてしまうのかもしれません。

 

まとめ

投資は100%儲かるものではありませんが、富裕層に人気のヘッジファンドでは、投資で常勝を目指すことを目的にレバレッジを効かせてさまざまな方法で運用されています。日本国内では決して認知度が高くない投資手段ですが、世界的には広く知られているヘッジファンド、この機会に前向きに考えてみてはいかがでしょうか。

 

注目を浴びる資産運用「ヘッジファンド」の基本情報をご紹介!

日本国内でも資産運用について注目されるようになり、これから投資を始めたい方も少なくないでしょう。特にマイナス金利政策を背景に、数ある資産運用の中で注目されるようになったのがヘッジファンドです。世間ではあまりポジティブなイメージではないようですが、実際はどのようなファンドなのか見ていきましょう。

富裕層向けって本当?話題のヘッジファンドとは?

ヘッジファンドとはリスクヘッジ、つまりリスクへの対応策を施して投資を行うプロ集団です。市場はさまざまな要因で乱高下しますが、ヘッジファンドではあらゆる投資商品にさまざまな投資手段で投資を行い、投資家に収益をもたらすことを前提にしているため、相場の動きにも強いと言われています。比較対象に投資信託を挙げてみると、投資信託は公募形式で不特定多数から資金を集めて株式などの伝統的資産に投資します。ヘッジファンドは私募形式で募った機関投資家や富裕層の巨額の資金を、先物を含めて投資可能な金融商品すべてを対象にしています。また、投資信託の運用スタイルは相対収益を狙うもので、ベンチマークを上回る運用をしていればファンド自体は評価されますが、投資家はマイナス収益になります。対するヘッジファンドが目標にしているのは絶対収益で、市場全体がどのような動きを見せても収益を上げられるような運用スタイルです。間違いなく儲かる投資方法はありませんが、それでも元本割れしないように収益に執着して投資を行うのがヘッジファンドの最大の特徴と言えるでしょう。しかし、一般投資家向けに募集されていないことや、多くのヘッジファンドは数千万円から1億円を超える資金を必要とされるため、誰でも参加できる投資手法とは言えません。とはいえ、リスクを避けつつプラス収益を目指す仕組みは、投資家にとっては心強い味方と言えるのではないでしょうか。

詳しくは、富裕層に人気の投資対象「ヘッジファンド」とはなにかをご参照ください。

いくつもの戦略が存在する!ヘッジファンドの投資戦略について

ヘッジファンドは安定的な収益を目指すために、さまざまな投資戦略を用いて投資を行います。投資活動はどれも戦略が重要視されますが、なかでもヘッジファンドは絶対収益を目指すファンドですから、投資家に莫大な収益をもたらすためにさまざまな戦略で投資するのです。戦略は大きく分けると相場志向型・イベントドリブン型・裁定取引型の3つに分類され、さらに細かく分けることができます。相場志向型の戦略として知られるもののひとつはロングショート戦略です。株式を買うのがロング、売るのがショートと表され、割安な銘柄を買い、割高な銘柄を売るという両建てで行い、両方から利益を得る戦略で市場の値動きに左右されないのが特徴です。もうひとつはグローバルマクロ戦略です。マクロ経済指標を元に世界中の投資可能な商品にレバレッジをかけて投資する手法です。同様の手法にマネージド・フューチャーズ戦略があります。イベントドリブン型の戦略では、企業のリストラや合併などのイベント時を投資チャンスと捉えるリスク・アービトラージ戦略、破綻状態にある国や企業の資産を購入して持ち直した後で売却して差益を得るディストレス戦略があります。裁定取引型の戦略では、適正価格ではない銘柄をロングとショートを使い分けて投資し、適正価格に近づいてきた際に両方を同時決済で収益を得るアービトラージ戦略が代表例です。もうひとつは、市場において中立な立場で投資するマーケット・ニュートラル戦略があり、ロングショートをベースにリスクを極力抑えつつ絶対収益を追求する運用スタイルとして多くのヘッジファンドが用いる投資手法です。

詳しくは、マルチな戦略で市場を動かす!ヘッジファンドの代表的な戦略を紹介!をご参照ください。

投資家たちが気になっている!ヘッジファンドと決算時期の関係

投資の世界ではさまざまなうわさ話が、真実であるように語り継がれるケースもあります。そのひとつに45日ルールがあります。『ヘッジファンドは6月と12月が決算時期のため解約する投資家が増える。資金の返却に備えてヘッジファンドが保有商品を売りに出すため決算の45日前、5月と11月中旬頃の相場が荒れる』というものです。たしかに、理論的には成り立つようにも感じられますが、明確な根拠に欠ける内容です。ヘッジファンドの主な顧客の中には金融機関や大企業が多く、決算が6月や12月が多いことも、ヘッジファンドがこれらと同じタイミングで決算すると言われている理由にあるようです。しかし、元々情報の少ないヘッジファンドの決算月は不透明ですから、正しい情報とは言えません。つまり、これらは投資家の間でささやかれる『間違った常識』と言えるでしょう。ただし、うわさ話もどんどん膨らんでしまうとそれが真実のようになってしまうこともあり、実際に5月と11月中頃の市場は荒れる傾向にあると言われているため、その動向には注意しなければなりません。

詳しくは、市場に大きな影響を与える?ヘッジファンドの決算時期をご参照ください。

ヘッジファンドは個人投資家も投資できる?

結論としては、個人投資家でもヘッジファンドに投資することは可能です。ただし、ヘッジファンドの情報はなかなか出ることが少なく、個人投資家にとっては謎のヴェールに包まれた存在と言われています。ヘッジファンドは元々機関投資家や一部の富裕層に限られていました。その理由は私募形式のファンドだからです。たとえば、投資信託のように公募形式で投資家を集める場合、利害関係が複雑になりやすく投資に制限がかかり自由度が下がります。これに対してヘッジファンドは私募形式で参加者が限定的ですから、自由度が高まり限られた投資家に対して大きな収益をもたらすことが可能になるのです。また、個人投資家を遠ざけていたのは投資可能な金額の影響もあります。ヘッジファンドの投資可能金額は数千万円から1億円が最低ラインと言われることもあり、個人投資家にはハードルの高さがネックになっていました。さらに、日本人は子どもの頃から金融について学ぶ機会は多くありません。投資に対する知識が薄いことから、投資を始めようとしても大手の証券会社に勧められるがままという流れに向いてしまいがちです。このような背景もあり、ヘッジファンドは個人投資家の目に触れることが少なく、うわさ話ばかりを耳にするような状態が長く続いていたのです。しかし、投資可能金額数百万円単位でも可能なファンドの登場やヘッジファンド型の投資信託などが登場したことにより、個人投資家にもなじみやすくなってきています。

詳しくは、やっぱりハードルは高い?ヘッジファンドは個人でもできるのか?をご参照ください。

ヘッジファンドの投資について

ヘッジファンドに投資するには、自分でファンドを探して直接取引するか、日本国内にある販売会社を介して投資するかのどちらかです。自分で直接取引する際は、やり取りが英語になるため言葉の壁を取り払うことが第一条件です。書類なども英文ですから審査基準の把握から契約内容などの読解力も必要でしょう。さらにトラブルが起きた場合の対処も自分で行わなければなりません。一方、日本国内の販売会社を通す場合は、申し込みから取引に関する内容までサポートを受けられるのが一般的です。なかでも、証券会社では海外ヘッジファンドを対象にした投資信託が販売されていることもあり、不安を解消しながら投資できます。投資金額も抑えられるため、ヘッジファンドの入り口としてはこちらのほうが入りやすいでしょう。ただし、手数料についてはしっかりと考えておく必要性があります。自分で直接投資する場合は手数料を最小化できるのがメリットです。多額の資金を運用するヘッジファンドでは、手数料が利益を少なくするおそれがあります。販売会社を通じて投資する際は手数料の割合が大きくなりがちで、僅かな利益しか出ない場合は手数料分でマイナスになるリスクがあります。このように、両者にはメリットとデメリットがありますのでバランスを考えながら選択する必要があります。

詳しくは、身近になったヘッジファンド!投資するにはどうすれば良い?をご参照ください。

 

まだまだ日本には根付いていない?資産運用を行っている人はどれだけいるのか調査しました。

銀行預金では資産を増やすことが期待できない状況下の中で、資産運用はさまざまなメディアで注目されるようになりました。しかし、実際にどれだけの人が資産運用を行っているのでしょうか。今回はすでに資産運用を始めているのか、アンケートでうかがってみました。

【質問】
現在、資産運用を行っていますか?

【回答結果】
検討していない:48名
行っている:28名
検討している:24名

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【調査概要】
調査地域:全国 調査
対象:年齢不問・男女
調査期間:2016年12月14日
有効回答数:100サンプル

検討していない人が多いものの資産運用について肯定的な考えが多数派に!

アンケートの結果『検討していない』が48名で最も多くなりました。
・検討できるほどの資産がないというのもありますが、投資に関するリスクマネージメントが自分はできないだろうと思えるからです。(50代/男性/自由業・フリーランス)
自己資金の少なさを理由に挙げている人が多く見られました。たしかに、興味はあっても先立つものがなければ検討することもないのでしょう。次に多い回答は『行っている』の28名です。

・ネット証券を使って国内株式に投資しています。株価が下がっても、株主優待がもらえる銘柄があるからです。(40代/男性/会社員)
投資により得られるのは現金だけではありません。株主優待目当てで投資している方は意外と多いのかもしれません。そして『検討している』が24名で僅差の3番目という結果でした。

・今後の資産運用のためにこれから投資でも勉強して資産運用してみようと考えています。(40代/男性/会社員)
投資商品と言ってもさまざまなものがありますから、どんな商品に投資したら良いのか悩んでしまう人も多そうです。健全な資産運用のためには勉強が必要という姿勢は頷けます。

アンケートの結果『検討していない』の48名に対し、『行っている』『検討している』との回答が合わせて52名になり、比較的ポジティブに捉えている方が多いことが分かりました。実際に行っている人は3割弱という結果にとどまりましたが、資産運用の認知度が広まれば、この割合はもっと増えてくるのかもしれません。

 

まとめ

日本国内ではマイナス金利政策を背景に、銀行預貯金で資産を増やすのはこれまで以上に困難な状況下にあります。そのため、資産を効率良く増やすために資産運用が注目されるようになりました。投資方法はさまざまあり、どれを選ぶかは投資家自身の判断によるものの、リスクが少なく高利回りの投資を始めたいのであればヘッジファンドは適した投資手段といえるでしょう。